坂東玉三郎、2度目の京丹後公演の真意を説明「大劇場も小劇場も大事。便利、不便の問題じゃない」

坂東玉三郎、2度目の京丹後公演の真意を説明「大劇場も小劇場も大事。便利、不便の問題じゃない」

 歌舞伎俳優・坂東玉三郎(66)が30日、都内で6月に公演を行う「坂東玉三郎京丹後特別舞踊公演」の記者懇親会を行った。昨年に続いて同地域での公演を行う玉三郎は「昨年うかがってよいところだった。私どもは絹とは切っても切れない縁。白い反物がここにあるのかと理解した。着物産業は衰退ともいわれるが、直接見ていただいて、楽しんでいただくのがいちばんいいと思う。これから先の日本文化における丹後の役割を知っていただき、丹後がもっともっと活発になっていけばいい」と想いをこめてPRした。

 天女が舞い降りたといわれる「羽衣伝説」ゆかりの地であり、「海の京都」で知られる京都府北部・丹後地域の地方創生として行われるもので、玉三郎の舞台を中心に、2020年に創業300周年を迎える「丹後ちりめん」や、豊かな自然によって育まれた「食」など、同地域の魅力をPRするもの。

 昨年の公演では「はじめて(丹後に)うかがったが、お客さんにとても楽しんでいただけた。もうちょっとこじんまりと終わって帰るのかと思ったら、とても華やかに終わった。会館にお客さんが入ることがどんなにいいことか」と手応え充分だった様子。事のきっかけは京都で懇意にしている料理店だそうで、「そのお料理屋さんの食が素晴らしくて、京丹後でとれた野菜でつくっているというので、いずれ丹後で公演をしてくれと頼まれていた。時満ちるというか、そろそろやらないと、ということで、昨年に1回うかがいましょうと公演に行ったら、たくさんのちりめん屋さんに出逢ったり、お客さんが満席で盛況だったり。できれば続けていきたいかなと思った。きっかけは意外とひょっとしたところにある。じゃ、やってみるか、みたいな…」としみじみ。

 舞台では「羽衣」も披露するが、「羽衣って不思議。日本人にとって、儚く離れていく、有限として去っていくものに対する想いが強いと思う。ヨーロッパでは各地にキリスト教の縛りが強いのがわかるが、その点、日本は仏教神道どちらでもよく、それよりも羽衣など去っていくものに想いを寄せるという文化がある。不思議な国だと思う」と持論を展開した。

 京丹後や佐渡など、このところ日本海側での公演が続くが、「偶然かな、強いていえば実父が新潟の人なので『来いっ!』っていっているんじゃないかしら。縁というしかない。土地というよりは人とのつながり。あまりに拓けてしまって都会的なセオリーができてしまっているところよりも、現地の人がいて何を考えているのかというところに行ったほうが会話ができる。どんな大劇場でも小劇場でも観たいという人がいるということが大事。最新の装置だからできるものもあるし、それがないから工夫していくおもしろさもあるし、それは便利か不便かじゃなくて、2つの流れの両方が大事。私は歌舞伎座にも出て、今回のような舞台にも出せていただいて幸せ」と想いを伝えていた。

 公演は6月24日、25日の2回、京都府丹後文化会館で行われ、特別列車による「坂東玉三郎公演観劇ツアー」も販売される。

坂東玉三郎、2度目の京丹後公演の真意を説明「大劇場も小劇場も大事。便利、不便の問題じゃない」

坂東玉三郎、2度目の京丹後公演の真意を説明「大劇場も小劇場も大事。便利、不便の問題じゃない」

坂東玉三郎、2度目の京丹後公演の真意を説明「大劇場も小劇場も大事。便利、不便の問題じゃない」

 

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